スチーム式加湿器が気になっていても、「電気代が高いと聞くけれど、実際いくらかかるの?」「重くて扱いにくくない?」と迷うことはありませんか?
スチーム式は、お湯を沸かした蒸気で加湿する方式です。フィルターのない機種を選べばお手入れがラクになる一方で、電気代や重さ、蒸気の熱さなど、購入前に確認したい点もあります。
この記事では、スチーム式加湿器のメリットとデメリット、電気代の目安、向いている人・向いていない人を分かりやすく解説します。
※この記事は、メーカー公式サイトの情報をもとにまとめています。実際に使って比べたものではありません。
結論|電気代よりも、お手入れのラクさを優先したい方に便利
スチーム式加湿器は、「加湿器の掃除が負担で、続かなかった」という方に便利な方式です。
象印のようにフィルターのない機種なら、ふだんのお手入れは容器の中を拭くことが中心になります。
一方で、お湯を沸かすぶん、電気代はほかの方式より高くなります。1日8時間使うと、1か月で3,000円ほどが目安です。
「電気代は多少かかっても、お手入れの手間を減らしたい」という方には役立ちやすく、「毎月の電気代をできるだけ抑えたい」という方には、ほかの方式のほうが合う場合があります。
スチーム式加湿器の3つのメリット
スチーム式には、お手入れや使い心地の面でうれしい点があります。ここでは、毎日の暮らしで役立ちやすい3つのメリットを紹介します。
① 水を沸とうさせた蒸気で加湿する
スチーム式は、水を一度沸とうさせて、その蒸気で部屋を加湿します。
「タンクの水をそのまま空気中に出すのは気になる」という方にも、選びやすい方式です。
② フィルターのない機種なら、お手入れがラク
象印のスチーム式加湿器には、フィルターがありません。電気ポットのように、広口の容器でお湯を沸かすつくりです。
容器の内側はフッ素加工で、サッと拭くだけでお手入れできます。フィルターを洗ったり、買い替えたりする手間がかかりません。
※フィルターの有無やお手入れの方法は、メーカーや機種によって異なります。
③ 冷たい風が出ない
気化式の加湿器は、水を含んだフィルターに風を当てて加湿するため、吹き出す風がひんやり感じられることがあります。
スチーム式はあたたかい蒸気で加湿するため、寒い時期でも冷たい風が気になりにくい方式です。
購入前に知っておきたい5つのデメリット
スチーム式には、お湯を沸かす方式ならではの注意点があります。買ってから「思っていたのと違う」とならないよう、先に確認しておきましょう。
① 電気代がほかの方式より高い
いちばん大きなデメリットは、電気代です。
象印のスチーム式加湿器の場合、加湿中の消費電力は410〜450Wです。1時間あたりの電気代は約13〜14円が目安になります。
ほかの方式との違いは、次の章でくわしく比べます。
② 水を入れると重くなる
スチーム式は、本体に直接水を入れて使います。水を入れた本体を運ぶなら、満水時の重さを確認しておきましょう。
象印の3機種の場合、満水時の目安は次のとおりです。
- EE-RV50:約5.4kg
- EE-TC60:約6.8kg
- STAN. EE-FA50:約7.3kg
腰や手首に不安がある方は、軽い機種を選ぶか、本体は置いたままにして、水を別の容器で運んで注ぐ方法がおすすめです。
③ 蒸気と、中のお湯が熱い
スチーム式は、本体の中でお湯を沸かしています。
象印の機種は、蒸気を約65℃まで冷まして出すつくりですが、それでも触れるとやけどのおそれがあります。
チャイルドロックや、倒れたときの湯もれを抑える構造を備えた機種もあります。それでも、人がよく通る場所や、お孫さん・ペットの手が届く場所は避けて置きましょう。
④ お湯を沸かす音がする
電気ポットと同じように、お湯を沸かすときに音がします。
メーカーの試験では、湯沸かし音はEE-RV50で約39dB、EE-TC60で約44dBとされています。音を抑える「湯沸かし音セーブモード」を使うと、それぞれ約31dB、約39dBになります。
寝室で使うなら、寝る少し前から運転を始めておくと、沸とうの音が気になりにくくなります。
⑤ 水あかを落とすお手入れは必要
フィルターがなくても、お手入れがまったくいらないわけではありません。
水道水にふくまれる成分が、容器の内側に白く固まってつくことがあります。象印の機種は、クエン酸を入れて運転する「クエン酸洗浄モード」で落とします。
洗浄の頻度は、機種の取扱説明書で確認してください。
電気代はどのくらい?ほかの方式との比較
加湿器には、大きく分けて4つの方式があります。メーカーが公表している消費電力をもとに、電気代の目安を計算しました。

※表は左右に動かして比較できます。
| 方式 | 1か月の 電気代 |
1時間の 電気代 |
消費電力 | 例にした機種 |
|---|---|---|---|---|
| スチーム式 | 約3,050円 | 約13円 | 410W | 象印 EE-RV50 (加湿時) |
| ハイブリッド式 (温風気化) |
約1,210円 | 約5円 | 163W | ダイニチ HD-RXT525 (標準) |
| 超音波式 | 約160円 | 約0.7円 | 22W | アイリスオーヤマ UHM-280C (強) |
| 気化式 | 約60円 | 約0.2円 | 8W | パナソニック FE-KX05C (強) |
※電気料金の目安単価を1kWhあたり31円、1か月は「1日8時間×30日」として計算した目安です。実際の電気代は、契約内容や運転の設定、部屋の環境によって変わります。
※超音波式の例は、ほかの3機種より加湿する力が小さい機種です(1時間あたり280mL。ほかは480〜500mL)。
※ハイブリッド式は、運転の切りかえで電気代が大きく変わります。例にした機種の「eco」運転は12Wで、メーカーは1か月約89円と案内しています。
スチーム式は、1か月で約3,000円が目安
1日8時間使った場合、スチーム式は1か月で約3,050円が目安です。気化式の約60円とくらべると、大きな差があります。
広い部屋向けの象印 EE-TC60は加湿中が450Wで、同じ条件なら1か月で約3,350円です。
また、スチーム式は運転を始めるときに、お湯を沸かすための電気も使います(象印の3機種は985W)。上の金額は加湿中だけの計算なので、実際はこれより少し高くなります。
電気代を抑える3つの工夫
スチーム式を選ぶなら、次の工夫でむだな運転を減らせます。

- 湿度を自動で調節する運転を使う(加湿しすぎを防げます)
- 切タイマーを使い、寝ついたあとの運転時間を短くする
- 部屋の広さに合った機種を選ぶ(広すぎる部屋では、運転が長くなりがちです)
加湿しすぎは、結露のもとにもなります。部屋の湿度を見ながら、無理のない範囲で使いましょう。
スチーム式加湿器が向いている人・向いていない人
メリットとデメリットをふまえて、どんな方に合うかを整理しました。
スチーム式が向いている人
- フィルターの掃除や交換が負担で、加湿器が続かなかった方
- 水を沸かした蒸気で加湿したい方
- 冷たい風が出る加湿器が苦手な方
- 電気代よりも、お手入れのラクさを優先したい方
スチーム式が向いていない人
- 毎月の電気代をできるだけ抑えたい方
- 1日中つけたままにすることが多い方
- 小さなお子さんやペットが、加湿器に近づく心配がある方
- 水を入れた本体を運ぶのがつらく、給水の工夫もしにくい方
「電気代は抑えたいけれど、お手入れもラクにしたい」という方は、使う時間を決めて、タイマーと組み合わせる方法もあります。
50代が選びやすい象印のスチーム式加湿器3機種
スチーム式を選ぶなら、フィルターがなく、拭くだけでお手入れできる象印の機種が選びやすくなっています。
重さ・広さ・使い方に合わせて、3つの機種をそれぞれの記事でくわしく紹介しています。
3機種を表でくらべたい方へ
広さ・重さ・タイマー・価格の違いを、1つの表にまとめました。
50代におすすめの象印スチーム式加湿器3選の記事を読む冬の寝室の寒さ対策を、まとめて知りたい方はこちら。
冬の寝室をあたたかく整える5つの工夫の記事を読むまとめ|電気代とお手入れ、どちらを優先するかで選ぼう
スチーム式加湿器は、お手入れがラクな一方で、電気代が高くなりやすい方式です。
- フィルターのない機種なら、拭くだけでお手入れできる
- 電気代は、1日8時間使うと1か月で約3,000円が目安
- 満水時の重さ、蒸気の熱さ、お湯を沸かす音も確認しておく
「加湿器の掃除が負担で続かなかった」という方には、電気代を払ってでも選ぶ価値のある方式です。
使う部屋と時間を思い浮かべながら、ご自身の暮らしに合うかを、無理のない範囲で検討してみてくださいね。

